クレジットカード、ETCカード、ポイント消費を自動化した最適解は?

車の維持費
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皆さんこんにちは。元カーディーラー営業マンです。

以前の記事「合理的クレジットカードの活用術|2枚持ち戦略でよりお得に!」で、三井住友ゴールドNLを軸に、JCB CARD W・リクルートカード・楽天カードを使用用途や経済圏で組み合わせることをお勧めしました。

ただ、あの記事にはひとつ大きな前提がありました。三井住友ゴールドNLで「100万円修行」を終えて、年間利用ボーナス10,000ptをもらうことです。

今回は、その前提を外します。「年間100万円も使わない」という方に向けた、もっと現実的な組み合わせの話です。

そして今回、これまでの記事であまり触れてこなかった「貯まったポイントの使いやすさ」——もっと言えば、ポイント消費の自動化について解説していきます。

前回の記事と、今回の記事の違い

先に整理しておきます。どちらが正しいという話ではなく、前提が違うだけです。

前回の記事(2枚持ち戦略)今回の記事
こんな方向け年間100万円以上カードを使う方年間100万円は使わない方
軸になるカード三井住友ゴールドNL(修行して年会費無料化)楽天カード(最初から永年無料)
重視することポイントを貯める効率ポイントを使う手間のなさ

年間100万円を使う方は、前回の記事のほうが有利です。逆に「そんなに使わない」という方が無理にゴールドを持つと、年会費5,500円のリスクだけを背負うことになります。

▶ 年間100万円以上使う方は合理的クレジットカードの活用術|2枚持ち戦略でよりお得に!をご覧ください。4枚のカードを比較し、月10万円利用時の還元シミュレーションも載せています。

シニアに持ってほしいカードの条件は4つ

私が考える必須条件は、次の4つです。

  1. クレジットカード・ETCカードとも年会費無料(できれば永年無料)
  2. ポイント還元率1%以上
  3. 2枚持ちでポイント還元率を最大化できる
  4. 貯まったポイントが使いやすい。できれば自動で消費される

これまでの記事では①〜③を中心に書いてきました。今回の主役は④です。

なぜ「貯める」より「勝手に使う」が大事なのか

ポイントの話というと、たいてい「どうやって貯めるか」ばかりが語られます。でも、実際に損をしているのは使うほうです。

心当たりはありませんか。

  • 期間限定ポイントを使い忘れて失効させた
  • 「もっと良いものに使おう」と貯めているうちに、有効期限が来た
  • そもそも今いくら貯まっているのか把握していない

せっかく還元率を0.5%から1.0%に上げても、貯めたポイントを失効させたら意味がありません。

そこで私がお勧めしたいのが、普段の買い物で勝手に貯まったポイントを、普段の買い物で勝手に消費していくという形です。

この形にできると、次の3つが同時に手に入ります。

  1. 期間限定ポイントの使い忘れがなくなる
  2. 「いつ何に使おうか」と考える手間がなくなる
  3. 脳のリソースを使わずに済む

3つ目が、意外と大きいのです。ポイントを貯めずに、消費していく習慣をつける。ここが今回いちばん伝えたいところです。

主要カードのポイントは、どこで使えるのか

まず、それぞれのポイントの出口を整理します。

カード貯まるポイント主な使い先
リクルートカードリクルートポイントPonta・dポイントへ同レートで交換/じゃらん・ホットペッパー等
JCB CARD WOki Dokiポイントカード請求額への充当(1pt=3円相当)/Amazon/nanaco等へ交換
PayPayカードPayPayポイントPayPay決済時に自動充当/ポイント運用/Yahoo!ショッピング
楽天カード楽天ポイントカード請求への充当(通常ポイントのみ)/楽天ペイ/楽天市場/ポイント投資
三井住友カード(NL)Vポイント請求額へのキャッシュバック/VポイントPayアプリでVisa加盟店決済/ポイント投資

こうして並べると、どれも「使い道はある」ように見えます。問題は、それが自動かどうかです。

【ランキング】ポイントが「勝手に」消費される順

一度設定しておくだけで、日々の決済時に勝手にポイントが使われるかどうか。この一点だけで順位をつけました。

順位カード仕組み自動化の度合い
1位PayPayカードPayPayアプリで「支払いに使う」をONにするだけ。以後、毎回の決済で全額勝手に充当される★★★★★
2位楽天カード楽天ペイで「次回もポイントを優先利用する」をON。街での決済時に勝手に消費される★★★★☆
3位三井住友カード(NL)請求額への自動充当はできない。アプリから数ヶ月に一度、手動で充当申込が必要★★☆☆☆
4位JCB CARD W自動消費モードなし。Amazonで1ptから使えるが、都度「ポイントを使う」を選ぶ必要がある★★☆☆☆
5位リクルートカード自動消費のルートなし。都度Pontaやdポイントへ手動交換するか、予約時に手動で指定★☆☆☆☆

結果ははっきりしました。「一切手間をかけずにポイントを使い切りたい」なら、PayPayカードか、楽天ペイを併用した楽天カードの二択です。

還元率だけを見ていると、この差は見えてきません。リクルートカードは還元率1.2%と優秀ですが、ポイントを使うには毎回ひと手間かかるのです。

ETCの無料化と組み合わせると、話が変わります

ただ、ポイントの自動化だけで決めるわけにはいきません。ETCカードの年会費という、もうひとつの条件があるからです。

両方を合わせて評価すると、順位が入れ替わります。

順位カードポイントの自動化ETCカードの費用
1位リクルートカード★★☆☆☆永年無料(JCBなら発行手数料も無料。Visa/Mastercardは1,100円)
2位楽天カード★★★★☆条件付き無料(通常550円/年。プラチナ会員以上で無料)
3位三井住友カード(NL)★★☆☆☆実質無料(初年度無料+年1回以上のETC利用で翌年無料)
4位JCB CARD W★★☆☆☆永年無料(年会費・発行手数料とも無条件)
5位PayPayカード★★★★★有料(550円/年)。無料化の条件なし

ここで重要なことが分かります。

「ETCが完全無料」と「ポイントが勝手に消費される」を、1枚のカードで両立できる仕組みは、現時点では存在しません。

ポイント自動化が最強のPayPayカードは、ETCに550円かかる。ETCが完全無料のリクルートカードとJCB CARD Wは、ポイントを手動で使うしかない。

ではどうするか。ここが今回の記事の核心です。

結論|楽天カード + 三井住友カード(NL)の2枚

1枚で無理なら、2枚で役割を分ければいいのです。

私がたどり着いた答えは、「楽天カード(メイン)+ 三井住友カード(NL)ノーマル(サブ)」という構成です。ゴールドではなく、ノーマルのNLである点が今回のポイントです。

役割とメリット
① ポイントの自動消費楽天カード(楽天ペイ)が担当。街での決済時に自動でポイントから消費されるため、失効も手動操作もゼロ
② ETCカードの年会費どちらでも無料化できる。1枚目(楽天)=プラチナ会員で無料/2枚目(三井住友NL)=年1回のETC利用で翌年無料
③ 還元率の最適化対象のコンビニ・飲食店は三井住友NLのスマホタッチ決済で最大7%/それ以外は楽天カードで1%
④ PayPay限定店への対応三井住友カード(NL)をPayPayアプリに登録しておけば、マルシェや個人店にも対応できる
⑤ 年会費リスクゼロカード本体はどちらも永年無料。「年間100万円利用」のようなノルマが一切ない

この構成なら、「ポイントは勝手に消えていく」「ETCはタダ」「コンビニでは高還元」「PayPayしか使えない店にも対応できる」が、すべて年会費ゼロで実現します。

日常の使い分けはこれだけ

場面使うカード
対象のコンビニ・飲食店(セブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、ドトール等)三井住友カード(NL)のスマホタッチ決済
それ以外の日常決済・固定費楽天カード(または楽天ペイ)
ETCカード 1枚目楽天カードのETC
ETCカード 2枚目(必要な方)三井住友カード(NL)のETC

覚えることは「コンビニと対象の飲食店だけ三井住友、あとは全部楽天」——これだけです。シンプルでないと続きません。

楽天カードは年会費無料

▶ 楽天カードの還元率、会員ランクとETC年会費の関係は楽天カード・楽天ETCカードを年会費無料とポイント還元率で深掘りで詳しく解説しています。
▶ 三井住友カードの詳細と、ゴールドNLとの違いは三井住友カードゴールドNL・ETCカードを年会費無料・ポイント還元率で深掘りをご覧ください。

設定はこれだけ|楽天ペイの「すべて使う」

「自動で消費される」と書いてきましたが、実際にやることはたった一度の設定だけです。

楽天ペイアプリで「ポイントと楽天ペイ残高をすべて使う」に設定する。これだけです。

あとは街で楽天ペイを使うたびに、勝手に消費されていきます。

消費される順番が、実によくできています

ここが今回いちばんお伝えしたいところです。支払いに使われる順番は、こうなっています。

順番使われるものポイント
1番目期間限定ポイント有効期限が短いものから先に消える
2番目通常ポイント期限が長いものは後回し
3番目楽天ペイ残高チャージしてある分
4番目楽天カード残高がなくなれば、そのままカード払いへ

この順番、よく見てください。期限が短いものから順に消えていくようになっています。

ポイントで一番やっかいなのが期間限定ポイントです。キャンペーンでもらえるのはたいていこれで、しかも有効期限が短い。気づいたときには消えている——という失敗を、一度はされたことがあるのではないでしょうか。

それが放っておいても一番先に使われる。これがこの仕組みの一番の価値です。

「期間限定ポイントが今いくらあって、いつ切れるのか」——この管理から完全に解放されます。覚えておく必要も、確認する必要もありません。

最後が楽天カードになっているのも重要です

もうひとつ、地味ですが大事な点があります。

ポイントも残高も足りなくなったら、自動的に楽天カード払いに切り替わります。

つまりレジの前で「残高が足りません」と止まることがありません。事前にチャージ額を気にする必要もない。そしてカード払いになった分は、また1%のポイントが貯まります。

貯まる → 勝手に使われる → 足りなければカードで払う → また貯まる。この輪が、一度の設定だけで回り続けます。

私が「ポイントを貯めずに、消費していく習慣をつけましょう」と申し上げたのは、こういうことです。習慣といっても、実際に習慣づけるのは最初の設定だけ。あとは何もしません。

※設定の名称や画面は、アプリの更新で変わることがあります。見当たらない場合は、楽天ペイアプリの支払い設定画面をご確認ください。

▶「楽天カード公式サイト 楽天ポイントカード機能の利用方法はこちら」

楽天ETCカードを無料にする方法

楽天のETCカードは、通常550円/年かかります。これを無料にするにはプラチナ会員以上である必要があります。

「プラチナ会員」と聞くと大変そうですが、条件は驚くほど低いです。

過去6か月間で「2,000ポイント獲得」+「15回のポイント獲得」。これだけです。

実態としては、楽天ペイで日常の買い物(コンビニ、スーパー、ドラッグストア)を月2〜3回使い、公共料金や通信費を楽天カード決済にしておくだけで、誰でも自然に維持できます。

ここが大事なところですが、無理に楽天市場で買い回りをする必要はありません。普段の生活費の支払いを楽天に寄せるだけで達成できます。

ひとつだけ注意点|判定のタイミング

ETCカードの年会費が無料になるかどうかは、「ETCカード入会月の翌月(判定月)」の会員ランクで決まります。

つまり年に1回訪れるこの判定月に、プラチナ会員以上をキープできているかだけ確認しておけば安心です。アプリですぐ確認できます。

ノーマルの楽天カードのまま「楽天ペイの日常使い+ETC無料化」を実現する。費用もかからず、手間も最小限。これが一番スマートなルートだと思います。

ETCカードが2枚必要な方へ

車を2台お持ちの場合など、ETCカードが2枚必要な方もいらっしゃいます。

このとき「楽天カードでETCを2枚作る」よりも、2枚目は三井住友カード(NL)で作るほうがメリットが大きいです。理由は3つあります。

① 無料化のハードルが極めて低い

初年度無料、そして年1回でもETCの請求があれば翌年無料。年に一度でも高速道路や有料道路を通る車なら、挿しておくだけで確実に無料になります。

② ランクダウンのリスクを分散できる

これが一番の理由です。

楽天でETCを2枚作った場合、もしプラチナ会員から落ちてしまうと、2枚分で1,100円が発生します。

2枚目を三井住友にしておけば、そちらの無料条件は「年1回使う」だけで独立してクリアできるので、リスクが分散されます。

③ 使い分けとしても合理的

2枚目も楽天カード2枚目は三井住友カード(NL)
ETC無料の条件プラチナ会員をキープ(1枚目と共通)年1回以上のETC利用(初年度無料)
ポイント還元楽天ポイント(1.0%)Vポイント(0.5%)
メリットポイントが楽天に集約されて管理が楽ランクダウンのリスクを回避できる
デメリットランクが落ちると2枚とも550円年1回も使わなかった年は550円/還元率は低め

おすすめの割り振りはこうです。

  • 普段使いの車 → 楽天カードのETC(プラチナ会員を維持して無料化)
  • たまに乗るサブの車 → 三井住友カード(NL)のETC(年1回通れば無料)

こう分けておけば、2枚とも無理なく完全無料で運用できます。

PayPayしか使えない店への対応

マルシェや個人店など、「PayPayしか使えない」という場面が意外とあります。

そのためにPayPayカードを作る必要はありません。三井住友カード(NL)をPayPayアプリに登録しておけば対応できます。

登録するときの3つの注意点

  1. ブランドは「Visa」か「Mastercard」を選ぶ。PayPayに登録できる他社カードはこの2つだけです。三井住友カード(NL)を作るときに選んでおいてください
  2. PayPayポイントは貯まりません。代わりに三井住友カード側でVポイント(基本0.5%)が貯まります
  3. 「最大7%還元」は適用されません。あれはコンビニ等でVisa/Mastercardのタッチ決済を使った場合のみ。PayPay経由では通常の0.5%になります

それでもPayPay残高に事前チャージする必要がなく、そのままカードの請求にまとめられるのは大きな利点です。たまに訪れるPayPay限定店への備えとしては、これで十分だと思います。

▶ PayPayの仕組みや、残高とクレジットの違いについてはもしもの時のPayPayとネット銀行|キャッシュレス時代の備えで詳しく解説しています。

2枚持ちのメリットとデメリット

最後に、2枚持ちそのものについても正直に書いておきます。

メリット

  • 還元率の「いいとこ取り」ができる
  • トラブル時のリスク分散。限度額に達したとき、磁気不良、紛失、システム障害。2枚目があれば決済手段を確保できます
  • 国際ブランドの違いをカバーできる。「Visaのみ」「JCBのみ」という店でも困りません
  • ETCカードを2枚持てる

デメリット

  • 管理にやや手間がかかる。引き落とし口座の残高管理に気を配る必要があります
  • ポイントが分散する。枚数を増やしすぎると、それぞれ少量ずつになって使いにくくなります
  • 紛失・不正利用のリスクが増える
  • 短期間に何枚も申し込むと審査に影響することがある(期間を空けて2枚程度なら問題ありません)

だからこそ2枚までだと思っています。「ポイントが自動で消えるメインカード」と「特定の用途に特化したサブカード」——役割をはっきり分けた2枚持ちなら、デメリットはほぼ消せます。

まとめ|私自身もこの構成です

私自身、現在クレジットカード2枚とETCカード2枚という構成で使っています。

理由は2つです。セキュリティ対策と、無駄な脳のリソースを減らすこと。持ち物はできるだけ少なく、しかし効率的に。

60代になって思うのですが、覚えることが多い仕組みは、結局続きません。「今月はどのカードでどこまで使ったか」を管理し続けるのは、想像以上に疲れます。

だから「コンビニと対象飲食店は三井住友、あとは全部楽天。ポイントは楽天ペイが勝手に使ってくれる」——この形に落ち着きました。

今回の4つの条件を、もう一度書いておきます。

  1. クレジットカード・ETCカードとも年会費無料
  2. ポイント還元率1%以上
  3. 2枚持ちでポイント還元率を最大化
  4. 貯まったポイントの使いやすさ、またはポイント消費の自動化

この4つを重視される方——特に多くのシニアの方や、社会に出られたばかりの方には、この組み合わせが合うのではないかと思います。

もちろん、他の経済圏にどっぷり浸かっている方や、プラチナカードが必須という方には、別の選択肢があるはずです。ここに書いたのは、あくまで「年会費をかけず、手間もかけず」を最優先した場合の答えです。

ぜひ参考にしてみてください。

※本記事の年会費・還元率・会員ランクの条件・ポイントの交換ルートは執筆時点のものです。これらの条件は変更されることがありますので、お申し込みの前に必ず各カード会社の公式サイトで最新の内容をご確認ください。


この記事を書いた人:元カーディーラー営業マン(現・再雇用サラリーマン)35年以上、カーディーラーの営業マンとして数千人のお客様の車選びをサポート。3年前に定年退職し、現在は同じ会社の別部署で勤務中。現場で見てきたリアルな情報を発信しています。

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