「まさか自分が事故を起こすとは思っていなかった」
事故に遭ったお客様から、何百回もこの言葉を聞いてきました。毎日車に乗っていれば、自分に非がなくても10年に1度は何らかの交通事故に遭うと言われています。それほど身近なリスクにもかかわらず、「もし事故が起きたら何をすればいいか」を事前に知っている方は意外と少ない。
いざ事故が起きた瞬間は、誰でも頭が真っ白になります。その状態で正しい判断ができるかどうかは、事前に「手順を知っているかどうか」で大きく変わります。
35年以上ディーラーで営業マンとして働き、数えきれないほどの事故対応に関わってきた私が、事故直後にやるべきことを順番にお伝えします。ぜひ読んで、頭の片隅に入れておいてください。
無料の自動車保険一括見積もりサービス事故直後にやるべき8つのステップ
ステップ① まずハザードランプを点灯する
事故が起きた瞬間にやるべき最初の行動は、ハザードランプの点灯です。後続車に「前方で何かが起きている」と知らせ、二重事故(追突)を防ぐためです。パニックになっている状態でも、これだけは体が自然に動くよう覚えておいてください。
ステップ② 相手の怪我を確認する
ハザードランプを点けたら、次は相手の状態確認です。「大丈夫ですか?」と声をかけ、意識・怪我の状態を確認します。自分が被害を受けた側であっても、まず相手の安全確認が優先です。
ステップ③ 車を安全な場所に移動する
忘れがちですが非常に重要なステップです。事故を起こした場所が交差点や車道の真ん中であれば、他の車の通行を妨げ、渋滞や二次事故の原因になります。双方の車が自走できる状態であれば、できるだけ早く路肩や駐車場など交通の妨げにならない場所へ移動してください。
移動が不可能な場合は、ハザードランプの点灯を継続し、三角停止板、(最近ではパープルセイバー)などの停止表示器材を車の後方に置いて、後続車への警告を徹底してください。
ステップ④ 怪我がひどい場合はすぐに119番
相手の怪我が重篤に見える場合(意識がない、出血が多い、骨折の疑いがあるなど)は、ためらわずに119番に電話して救急車を要請してください。「大丈夫そうだから」と自己判断せず、少しでも疑わしければ救急要請が先です。
ステップ⑤ 110番に通報する&相手の情報をメモする
怪我の確認と救護が済んだら、110番に通報します。電話では以下の情報を伝えましょう。
- 通報者の名前
- 事故が起きた場所(できるだけ詳しく)
- 事故が起きた時間
- 事故の状況(追突・出会い頭・接触など)
- 自分と相手の車種・ナンバー・ボディカラー
警察が到着するまでの時間に、相手から以下の情報をメモしておいてください。
- 相手の氏名・住所・連絡先
- 相手の車種・ナンバー
- 相手が加入している任意保険の保険会社名
メモを取ったら、自分の情報(氏名・連絡先・保険会社名)を書いたメモを相手にも渡してください。
この時間に絶対にしてはいけないことがあります。感情的になって「あなたが悪い」「過失はどうなる」という話をしないことです。過失割合の話は保険会社と警察に任せて、この場では淡々と情報交換だけを進めてください。
ステップ⑥ 警察の現場確認と「物損か人身か」の判断
警察が到着すると、現場の状況確認と双方への事情聴取が行われます。ここで必ずと言っていいほど聞かれるのが「物損扱いにしますか、人身扱いにしますか?」という質問です。この場で即答しなくて構いません。
事故直後はアドレナリンが出ていて痛みを感じないことがあります。翌日・翌々日になって首や腰に痛みが出るケース(むちうちなど)は非常に多い。2〜3日様子を見てから自分の保険会社に連絡し、体の状態を確認した上で判断しましょう。通院や治療が長引きそうだと感じたら、迷わず人身扱いにしてください。
ドライブレコーダーの映像は必ず提示してください。交通事故は「コンマ何秒」の差で過失割合が大きく変わることがあります。ドライブレコーダーの映像は過失割合を決める上で非常に重要な証拠になります。
*もし双方ともドライブレコーダーがない場合でも、事故現場周辺の防犯カメラに映っている可能性があります。警察に確認して、防犯カメラの映像提供をお願いしてみてください。
ステップ⑦ 保険会社とロードサービスへの連絡
警察の現場確認が終わったら、加入している自動車保険の会社に事故の報告をしてください。
事故を起こしたお客様が警察の対応後に真っ先にする行動の多くが「担当の営業マンに直接電話する」ことです。でも、事故に関しては話が違います。営業マンは商談中かもしれない、外出中かもしれない、休みで連絡が遅れるかもしれない。一番最初に連絡するのは保険会社、次はサービスフロント(修理工場)です。
保険会社への連絡では以下を伝えます。
- 事故の日時・場所・状況
- 相手の情報(氏名・車種・ナンバー・保険会社名)
- 車の損傷状況
- 怪我の有無
その後、保険会社のロードサービス・ディーラーのロードサービス・JAFのいずれかに事故車両の搬送を依頼します。修理工場のサービスフロントには、事故車の到着予定時間と代車の手配が必要かどうかを事前に連絡しておくとスムーズです。
ステップ⑧ 自分の体と移動手段を確保する
事故の処理がひと段落したら、自分自身のケアに移ります。体に異常を感じる場合はすぐに病院へ。「大丈夫そうだ」という場合でも、念のため翌日は体の状態を注意して確認してください。痛みは翌日以降に出ることが多いです。
事故の現場からの移動手段については、家族を呼ぶかタクシーや公共交通機関になります。代車の手配ができていれば修理工場へ、そうでなければ自宅に戻りましょう。
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「菓子折りを持って謝りに行く」は今の時代は不要です
昔は人身事故の行政処分を避けるために、事故相手の家に菓子折りを持って謝りに行くことが当たり前のように行われていました。でも今の時代、これは必要ありません。むしろやらない方がいい場合もあります。
事故後の示談交渉は保険会社、もめた場合は弁護士に任せてください。事故相手と直接接触することで、感情的なトラブルに発展したり、後の過失割合交渉に悪影響が出たりするリスクがあります。
行政処分(免許の点数引き落とし)を受けたとしても、相手との治療問題で長期にわたってもめるよりはずっとマシです。保険会社・弁護士に任せて、事故相手との個別接触は極力避けることをお勧めします。
過失割合や保険金額に納得できない場面では、弁護士費用特約の活用を検討してください。弁護士が間に入ることで、示談金が大幅に変わるケースがあります。

ディーラーに事故後できること・できないこと
ディーラーが対応できること
- 代車の手配
- 事故車両の受け入れと修理見積もりの作成
- 保険会社への修理見積書の提出
- 保険会社と修理金額の調整、お客様の要望を保険会社担当に伝える橋渡し
- 保険会社確定の修理金額内で工夫した修理の相談(中古部品の活用など)、お客様の自己負担額を減らすための工夫
- 過失割合や人身事故でもめた際の弁護士費用特約使用のアドバイス
ディーラーが対応できないこと・やらない方がいいこと
- 過失割合の交渉(これは保険会社・弁護士の領域)
- 事故の第一報の受付(保険会社が窓口。営業マン経由は初動が遅れる原因になる)
- 相手方との示談交渉(保険会社に任せること)
ディーラー側の正直な立場を言うと、事故対応の主役は「保険会社」です。保険会社への事故報告は、営業マンが間に入るよりも直接保険会社に連絡していただく方が、確実で速いのは間違いありません。

事故対応チェックリスト(保存版)
事故が起きた時に慌てないよう、手順をまとめました。スマートフォンのスクリーンショットで保存しておくか、印刷して車に入れておくことをお勧めします。
- ① ハザードランプを点灯する
- ② 相手の怪我を確認する
- ③ 車を安全な場所に移動する(移動不可の場合は三角停止板を設置)
- ④ 怪我がひどければ119番(救急車を要請)
- ⑤ 110番に通報(場所・状況・車種・ナンバーを伝える)
- ⑥ 警察到着までに相手の情報をメモ(氏名・連絡先・保険会社名・車種ナンバー)、自分の情報を渡す
- ⑦ 感情的にならず、過失割合の話はしない
- ⑧ 警察の現場確認・事情聴取に応じる
- ⑨ ドライブレコーダーの映像を警察に提示する
- ⑩ 「物損か人身か」はその場で決めず、2〜3日後に保険会社に連絡して判断
- ⑪ 保険会社に事故報告(最初の連絡先は保険会社)
- ⑫ ロードサービスで事故車を搬送、修理工場のサービスフロントに連絡
- ⑬ 体調を確認し、異常があれば病院へ

まとめ
事故は突然起きます。そのとき「知っているかどうか」が冷静な対応を生みます。
特に大事なポイントをもう一度お伝えします。
まず現場では感情的にならず、淡々と情報交換だけをすること。過失割合の話は保険会社と弁護士に任せてください。
次に連絡の順番——最初は保険会社、次はサービスフロント。担当営業マンへの連絡は後回しで構いません。
そして物損か人身かの判断は急がない。2〜3日様子を見てから決めて問題ありません。
ドライブレコーダーはできれば前後2カメラを付けておくことをお勧めします。いざという時に映像があるのとないのでは、過失割合の結論が全く変わることがあります。
この記事が「もしものとき」の備えになれば嬉しいです。
おすすめポイント
①前後両方 【高画質カメラ】フロント約370万画素、リア約200万画素で記録できる、事故時の証拠としての安心感が大きい
②夜間やトンネル・逆光でもナンバープレート含めた細部がくっきり残るため事故時の証拠としての安心感が大きい
③日本製で3年保証付き「壊れにくいメーカー」「長期間使いたい」と言う声が多い
この記事を書いた人:元カーディーラー営業マン(現・再雇用サラリーマン)
35年以上、カーディーラーの営業マンとして数千人のお客様の車選びをサポート。3年前に定年退職し、現在は同じ会社の別部署で勤務中。現場で見てきたリアルな情報を発信しています。
※この記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の法律・保険契約に関する専門的なアドバイスではありません。実際の事故対応は加入している保険会社や専門家にご相談ください。

