定年後いつまで働くか?再雇用の先輩に学ぶ|自由な時間の落とし穴と私の答え

再雇用のリアル
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「60歳で退職したら会社なんかやめるよ」「65歳で年金もらうまで再雇用で頑張る‼」「再雇用の継続が続く限り働くつもり」——定年前後の人の意見は、みんなバラバラです。

みんな経済事情も家族の事情も違うので、当然といえば当然です。でも正直に言うと、私自身、現役時代は定年後のことなんて真剣に考えていませんでした。「体が元気で働けるうちは働くんだろうな」くらいの考えでした。今日は再雇用3年目の元カーディーラー営業マンとして、「定年後、いつまで働くか」というテーマを、再雇用後に退職した先輩から学んだことも交えて書いてみます。

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42年の営業マン生活を離れて感じた「変な喪失感」

私の場合、18歳から60歳まで、途中3年ほど抜けた時期はありますが、ほぼカーディーラー営業マンとして働いてきました。気がつけば、小中高の学生生活の3倍以上の歳月です(途中で抜けた話は離職率の記事ジムニーの記事で書いています)。

会社へ行けば当たり前に営業マンとしての仕事がある生活から一転、定年後は営業の裏方の業務になりました。そのときに感じたのは、気が抜けたような、ほっとしたような、「変な喪失感」でした。

離れてみて分かった、営業マンという仕事の「刺激」

現役時代は時代背景もあり、朝早くから夜遅くまで、休みは週1程度。「この曲がりくねったワインディングロードはいつまで続くんだろう」と思っていましたし、毎日同じ業務にマンネリを感じたことも多々あります。

が、いざ離れてみると、営業マンの仕事は本当に毎日刺激のある仕事だったなあと改めて思うのです。お客様からの事故報告や車の不調の電話。嬉しい話では、車の検討や紹介の連絡。新型車情報にリコール情報。毎日、必ず何かしらの刺激がありました。

雇用形態はサラリーマンですが、仕事の中身は個人事業主に近いものがありました。

  • 出社時間は決まっているが、朝礼・ミーティング後の行動は自分で決める
  • 仕事の内容によって直行直帰は自由。何より実績重視
  • 単月の実績のバラつきは、年間で帳尻を合わせる

このような「自由?」な業務形態から、再雇用で楽になったとはいえ、今の裏方仕事は営業マンやサービスマンからの受けの仕事です。私の業務はメーカーからの新車の受け入れと、納車前の完成車両の回送業務。自分から直接利益を生み出すことはありません。この違いが、あの喪失感の正体だったのだと思います(再雇用後の立ち位置についてはこちらの記事でも書いています)。

再雇用後に退職した先輩の話|自由な時間の落とし穴

ここからが今日の本題です。私の職場には、元営業マンで、再雇用期間を終えて退職した先輩がいました。その先輩が今、週2日、新車回送のアルバイトに来てくれています

理由を聞くと、こう話してくれました。

「最初の1年くらいはゆっくりできて良かった。でもすぐに時間を持て余して、社会から孤立したように感じた。社会が自分を必要としていないように思えて、自己肯定感が無くなっていった

これは私にとって、とても重い言葉でした。現役時代は「自由な時間さえあれば幸せだろう」と思っていました。でも実際は、自由な時間があっても、社会や人との繋がりが無くなると、生きがいや自己肯定感に影響が出てくるものなのですね。

かと言って、「定年後から自由に働けるか」というと、そう甘くもありません。体力は確実に落ちてきますから、選べる職種も限られてきます。「働こうと思えばいつでも働ける」は、定年後には通用しない——先輩の姿は、そのことも教えてくれました。

定年後の働き方、みんなどうしている?

制度の面から言うと、今は希望すれば65歳まで働ける仕組み(再雇用などの継続雇用制度)を会社が用意することになっており、さらに70歳までの就業機会の確保も企業の努力義務になっています。つまり「定年=引退」の時代は、制度の上でもとっくに終わっているのです。

私の周りを見ても、選択はさまざまです。

  • 60歳できっぱり退職して、趣味と家庭に専念する人
  • 65歳の年金受給まで再雇用で働き、そこで区切りをつける人
  • 再雇用の継続が続く限り働き続けるつもりの人
  • 先輩のように一度退職して、また週2〜3日のペースで戻ってくる人

どれが正解ということはありません。ただ、先輩の例から学べるのは、「完全にゼロにするか、続けるか」の二択ではなく、体力と気持ちに合わせて“働く量を調整していく”という道があるということです。

私の考え|65歳からは「年金+体力に合わせた働き方」

私の今の考えはこうです。65歳から通常通り年金をもらいながら、再雇用が継続されればそのまま働く。もしくは、体力に合わせて働き方を変える。

実は将来に向けて、古物商許可証を取りました。中古家電のネット物販も考えたのですが、今はアフィリエイトブログ——つまりこのブログに挑戦中です。65歳まで2年弱ありますので考えはまた変わるかもしれませんが、今挑戦している経験が何かに繋がっていけば、今後の人生も楽しいかなと思っています。

現役時代は目の前の仕事をこなすのに必死で、老後のことを考える余裕なんてありませんでした。良くも悪くも、再雇用で別部署勤務になり、老後を見直す時間が取れたことは、結果的に良かったのかもしれません。定年後の生活を見直すという意味では、通信費のような固定費の削減も効果が大きいですよ(定年後におすすめの格安SIMの記事で詳しく書いています)。

これから定年を迎える方へ|50代のうちに考えておきたい3つのこと

最後に、かつての私と同じように「目の前の仕事で精一杯」という現役世代の方へ。私自身の反省と先輩の教訓から、50代のうちにやっておくと良いことを3つ挙げておきます。

  • ① 再雇用の「実際」を先輩に聞いておく——再雇用後は仕事の内容も収入も大きく変わるのが普通です。同じ会社の再雇用の先輩に、仕事内容・待遇・気持ちの変化を聞いておくと、心の準備がまったく違います
  • ② 「時間ができたらやりたいこと」を、現役のうちに小さく始めておく——退職してからゼロから探すのは、想像以上に大変です。趣味でも勉強でも副業の種でも、週末に少しだけ手を付けておくと、定年後の助走になります
  • ③ 体力と固定費、2つの「土台」を整えておく——定年後の働き方の選択肢は、結局のところ体力で決まります。そして生活の固定費が軽ければ、「無理に働かない」という選択肢も持てます。健康と家計の見直しは、早いほど効きます

偉そうに書きましたが、全部「私がやっておけば良かったこと」です。

まとめ|定年後からは、意外と長い

人にもよるでしょうが、完全にリタイヤするまでの期間は、定年後から意外と長いのかもしれません。60歳から数えても、10年、15年と働く人は珍しくない時代です。

だからこそ、慌てて答えを出す必要はないと思います。再雇用で働きながら考える。先輩のように一度離れてみて、また戻る。働く量を調整する。新しいことに挑戦してみる——どれもアリです。

幸いにも私には、42年分の人生経験と車のノウハウがあります。年齢を理由に諦めないで、仕事でも遊びでも色々挑戦していくつもりです。

定年後からは、意外と長い。頑張ろう!

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この記事を書いた人:元カーディーラー営業マン(現・再雇用サラリーマン)35年以上、カーディーラーの営業マンとして数千人のお客様の車選びをサポート。3年前に定年退職し、現在は同じ会社の別部署で勤務中。現場で見てきたリアルな情報を発信しています。

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