シニアでもOK‼「おてつたび」と「リゾートバイト」|若い方には「オペアプログラム」もお勧め!

再雇用のリアル
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皆さんこんにちは、元カーディーラー営業マンです。

定年退職や早期退職のあと、自由に働きたい。各地を旅しながらアルバイトをして、第二の人生を楽しみたい。——そんな方が、最近増えているようです。

私のように定年後も同じ会社で再雇用として働くのではなく、まったく新しい生活や、今までやりたかったことに挑戦できる。しかもそれが低いリスクでできる環境が整ってきた——これが大きな要因だと思います。

この記事では、3つのしくみを解説します。

  • 今おおいに人気の「おてつたび」
  • 昔からある「リゾートバイト」
  • そして、日本ではまだ知名度が低い「オペアプログラム」——こちらは若い方にこそ勧めたい制度です

最後に、私にオペアという制度を教えてくれた、昔の同僚の話をさせてください。

「おてつたび」とは

「お手伝い」と「旅」を組み合わせた、日本全国の地域と旅人を結ぶマッチングサービスです。

人手不足に悩む地域を手伝うことで報酬をもらい、宿泊先は無料で提供してもらえる。そのぶん旅費を抑えながら、その土地の日常や暮らしを体験できる——そういうしくみです。

項目内容
仕事内容農家の収穫・出荷補助、温泉旅館やゲストハウスの清掃・接客、イベント運営など
滞在期間1日〜2週間前後(数日〜1週間の短期が多い)
報酬と費用時給または日給が支給/宿泊費は無料(交通費は自己負担)
参加対象18歳以上(高校生不可)。大学生からシニアまで幅広く利用

3つのメリット

① 滞在費が浮く

現地までの交通費はかかりますが、滞在中の宿泊費が無料で、しかも給与が出ます。実質的にプラスマイナスゼロ、あるいはプラスで旅行ができる計算です。

② ガイドブックに載っていない場所へ行ける

有名観光地ではなく、小さな村や農村部など、普通の旅行では絶対に行かない地域に入っていけます。個人的には、これが一番の魅力だと思っています。

③ 数日から気軽に試せる

後述のリゾートバイト(1ヶ月〜)と違い、数日から1週間程度の案件が多いので、まず一度やってみるという入り方ができます。

参加までの流れ

  1. 会員登録とプロフィール作成。公式サイトやアプリで登録し、これまでの経験やアピールポイントを書きます
  2. 希望の案件に応募。行き先・時期・仕事内容から探して、志望動機を添えて応募します
  3. マッチング(選考)。受け入れ側がプロフィールを見て、受け入れが決まればマッチング成立です
  4. 現地へ出発。日中はお手伝い、業務外の時間は観光や地域の方との交流を楽しみます

ここで大事なのは3のマッチングです。定員1〜2名の募集が多く、人気の案件は応募が集中します。プロフィールと志望動機は、しっかり書いてください。この点は後ほど詳しく触れます。

▶おてつたび公式サイトはこちら

「リゾートバイト」とは

通称リゾバ。全国の観光地やリゾート施設に住み込みで働くアルバイトです。北海道から沖縄まで、旅館・ホテル・スキー場・テーマパーク・農園と、勤務地は多岐にわたります。

おてつたびが「旅」寄りだとすれば、リゾバは「稼ぐ」寄りです。

大きな特徴は3つ

  • 生活費がほぼゼロ。寮費・水道光熱費・食費(まかない)が無料の求人が多く、固定費がかかりません
  • 期間の幅が広い。GWや年末年始の1週間〜から、1〜3ヶ月、半年以上の長期まで選べます
  • 赴任交通費が出る。契約期間を満了すれば、自宅から現地までの交通費が支給されるのが一般的です(上限あり)

メリットとデメリット

良い面だけ書いても仕方がないので、両方並べます。

メリットデメリット
短期間でお金が貯まる(生活費がかからず、月10〜20万円超の貯金も可能)繁忙期は体力的・精神的にハード(中抜けシフトや残業が発生しやすい)
休日や仕事終わりに観光を満喫できる(温泉やリフト券が無料の特典も)生活環境に当たり外れがある(寮が古い、周辺にコンビニがない等)
全国から集まる仲間との出会いがある人間関係から逃げにくい(同じ職場の人と寮生活も共にするため)

3つ目のデメリットは、意外と大きいと思います。職場でうまくいかない相手がいても、寮に帰っても顔を合わせるわけですから。

代表的な職種

  • 接客・サービス系……ホテル・旅館のフロント、レストランホール、仲居
  • 裏方・作業系……客室清掃、調理補助、館内メンテナンス(人と接するのが苦手な方向け)
  • レジャー系……スキー場(リフト・インストラクター)、マリンスポーツ案内、テーマパーク

失敗しないための3つのポイント

ここは実務的な話です。

  1. 寮の形態を必ず確認する。完全個室(バス・トイレ・Wi-Fi付き)なのか、相部屋なのか。ここは妥協しないほうがいいです
  2. 食事の条件を確認する。「出勤日のみ2食」なのか「休日を含めて3食無料」なのかで、支出がまったく変わります
  3. 派遣会社を通す。寮の写真や職場の評判を事前に教えてもらえますし、現地でトラブルがあったときもサポートしてもらえます

特に3つ目は重要です。住み込みで働く以上、何かあったときに間に入ってくれる存在があるかどうかで、安心感がまるで違います。個人で直接応募するより、まず派遣会社に相談してください。

おてつたびとリゾートバイト、何が違うのか

「滞在先でお金を稼ぐ・生活する」という点は同じです。違うのは目的です。

比較項目リゾートバイトおてつたび
主な目的しっかり稼ぐ+リゾート地に滞在地域交流・体験+旅費の節約
期間1ヶ月〜3ヶ月以上(長め)数日〜2週間前後(短め)
仕事内容ホテル・旅館の接客、清掃、スキー場など農家の収穫、イベント運営、地域の日常業務
勤務時間フルタイム(1日8時間前後+残業あり)1日4〜7時間程度(比較的ゆったり)
交通費満額〜上限ありで支給されることが多い原則自己負担(報酬からまかなう)
宿泊先派遣先が用意する寮(個室・相部屋)地域の宿・空き家・ゲストハウス等(無料)
交流の性質同世代のスタッフ同士で賑やかに地元の人との深い関わり

ひと言でまとめます。

「貯金・稼ぎ」が目的ならリゾートバイト。「短い滞在・地域交流」が目的ならおてつたび。

なぜ今、シニアの参加が増えているのか

どちらも若者向けのイメージがありますが、50代〜70代の利用者が急増しています。理由は4つあります。

① 地方の人手不足と、シニアへの評価の変化

人口減少と若年層の都市部流出で、地方の観光業や農家は慢性的な人手不足です。

そして重要なのがここ。以前は若者中心の募集でしたが、今は事業者側が「挨拶やマナーがしっかりしている」「社会人経験があり頼りになる」「真面目で落ち着いている」と、シニア層を積極的に歓迎する流れに変わりました。

長く働いてきたことが、そのまま評価される。これは嬉しい話だと思います。

② 元気なシニアが増え、価値観が変わった

定年を迎えてもまだまだ働けるという方が増えました。そして「家で過ごす・年金で暮らす」だけでなく、「新しい経験に挑戦したい」「社会や人の役に立って感謝されたい」という意欲を持つ人が増えています。

③ 物価高と「賢く旅したい」が合致した

宿泊費の高騰を受けて、「普通の旅行は出費が大きいが、現地で働きながらなら滞在費ゼロで長期滞在できる」という点が注目されています。

加えてお試し移住です。「地方移住に興味はあるが、失敗したくない」という方が、1週間〜数ヶ月の住み込み体験として使うケースが増えています。これは非常に理にかなった使い方だと思います。いきなり家を借りて移住するのは、あまりに賭けが大きすぎますから。

④ サービス側が受け入れ環境を整えた

リゾートバイトの派遣会社は「50代・60代歓迎」の特集を組み、立ち仕事の少ない裏方作業や、個室寮完備の案件を紹介しやすくしました。

おてつたびも、JR東日本のシニア向け会員組織「大人の休日倶楽部」と連携するなど、シニアが参加しやすい企画を公式に展開しています。

みなさん、いつから始めているのか

実際に始める方は、だいたい次の3つの節目にいらっしゃいます。

時期きっかけ
50代後半〜子育てが一段落した、早期退職や役職定年を迎えた。「新しい働き方を試してみたい」
60〜65歳(最も多い)定年退職の直後。「本格的な再就職の前に、旅を兼ねて働きたい」「移住先の下見をしたい」
65歳以降「健康維持のために体を動かしたい」「年金+αの小遣いを稼ぎたい」「人と話して活力を得たい」

どちらのサービスも「◯歳以上だから遅い」ということは一切ありません。健康で動ける体があって、新しい環境を楽しみたい気持ちがあれば、思い立ったそのときが始めどきです。

▶ 定年後にいつまで働くかという問題は定年後いつまで働くか?再雇用の先輩に学ぶにまとめています。「時間を持て余して自己肯定感がなくなった」という先輩の実話も書きました。

シニアはどちらを選ぶべきか

体力・働き方の柔軟性・目的——このうち何を最優先するかで分かれます。

重視すること向いているほう理由
体力を考えて短期間で試したいおてつたび1日4〜7時間程度、期間も1〜2週間と短く、無理がない
地域の人との交流や生きがいおてつたび人手不足の地域を助ける役割が多く、直接感謝されやすい
プライベート重視(個室希望)リゾートバイト鍵付き個室寮・温泉付きなどを条件にして事前に選べる
生活費を浮かせてしっかり貯金リゾートバイトフルタイムで月15〜20万円以上。寮費・光熱費・食費が無料の案件が多い

「おてつたび」が向いている方

  • 無理のないペースで働きたい。フルタイム8時間+残業は不安だが、数時間なら体を動かしたい
  • 夫婦や友人と短期で旅したい。1〜2週間の体験型の旅として使う方が増えています
  • 新しい地域とつながりたい。休憩時間にお茶を飲みながら地域の話を聞く、そんな交流が楽しめます

「リゾートバイト」が向いている方

  • 体力に自信があり、まとまった収入を得たい。退職後の資金や旅行資金を一気に稼ぎたい場合に効果的です
  • 快適な生活空間を確保したい。「Wi-Fi完備の完全個室」「温泉大浴場利用可」「3食支給」を事前に指定できます
  • これまでの経験を活かしたい。夜勤フロント、送迎ドライバー、調理補助など職種を指定して応募できます

迷ったときの順番

私からの提案です。

まず「おてつたび」で1〜2週間の短期を試す。手応えを感じて「もっと長く、しっかり稼ぎたい」と思ったら「リゾートバイト」に進む。

この順番なら失敗がありません。いきなり3ヶ月の住み込みに飛び込んで「合わなかった」となると、後戻りが大変です。

応募のときのコツ

おてつたびの場合——応募時の自己PR欄に、これまでの職歴と「なぜその地域を手伝いたいのか」という想いを丁寧に書いてください。シニアの信頼感が評価されて、採用されやすくなります。ここは長年働いてきた方の強みが素直に出るところです。

リゾートバイトの場合——シニアの相談窓口がある派遣会社を使い、「立ち仕事が少なめの求人」「同世代の活躍実績がある職場」を担当者に紹介してもらうのが安全です。

実は、地元(同じ県内)でも応募できます

意外と知られていませんが、自分が住んでいる県内の案件に応募しても、まったく問題ありません。「地元再発見」や「通勤時間の短縮」を目的に、同県内から応募する方もたくさんいます。

リゾートバイトなら、「自宅通勤OK(寮なし)」の求人を選べば自宅から通えますし、条件の範囲内で交通費も支給されます。県内でも自宅から遠ければ、もちろん寮に入れます。

おてつたびなら、交通費が自己負担なので近場を選ぶほうが手元に残るお金が増えます。近くても宿泊場所を使って「プチ移住気分」を味わうこともできますし、自宅から通う形でも参加できます。

「まずは移動の負担が少ない同県内から試す」——これは初めての方にとって、いちばん始めやすいやり方だと思います。

【若い方へ】オペアプログラムという選択肢

ここからは話が変わります。若い方に、ぜひ知っておいてほしい制度の話です。

オペア(Au Pair)とは、海外のホストファミリー宅に住み込み、子どものお世話や簡単な家事をする代わりに、個室と食事、お小遣い、語学学校の学費補助などを提供してもらいながら、文化交流と語学学習をする留学制度です。

語学留学やワーキングホリデーに比べて、渡航費と生活費を大幅に抑えて長期滞在できるのが最大の魅力です。

オペアの5つのメリット

  1. 格安で海外生活ができる。個室と毎日の食事が無償提供され、さらに週単位でお小遣いが支払われます(アメリカの場合、週約195〜250ドル等)
  2. 渡航費や学費の補助がある。アメリカの公式制度(J-1ビザ)なら往復航空券が支給され、年間最大500ドルの教育手当も出ます
  3. ネイティブ環境で語学力が伸びる。家庭内では現地の言葉で会話するため、実践的な語学力が身につきます
  4. 現地家族との深い交流。「労働者」ではなく「家族の一員」として迎えられます
  5. 手取り率が非常に高い。生活費がゼロなので、もらったお小遣いのほぼ全額を趣味・旅行・貯金に回せます

仕事の中身

子どものケアが中心です。

  • 子どもの送迎(学校、習い事、公園など)
  • 子ども用の食事の準備と片付け
  • 遊び相手、宿題の手伝い
  • 子どもの部屋の掃除や洗濯などの軽い家事

大人用の料理や家全体の大掃除など、子どもに関係のない過度な家事は、原則として免除されるルールになっています。ここは覚えておいてください。

参加条件(アメリカの一般的な例)

項目条件
年齢18歳〜26歳(アメリカ)※ヨーロッパ等は30歳まで可能な国もあり
保育経験200〜500時間以上のチャイルドケア経験(ベビーシッター、ボランティア、実習等)
語学力日常会話レベルの英語力
運転免許普通自動車免許(子どもの送迎で使うため、ほぼ必須)
その他犯罪歴がないこと、心身ともに健康、高校卒業以上

渡航先によって制度が違います。アメリカは国務省認定の公式プログラムで制度が厳格なぶん、待遇が最も手厚い(最長2年)。ヨーロッパは年齢上限が30歳前後まで広めで、語学学校に通いながら週20〜30時間働くスタイルが一般的です。

お金の話|ここが決定的に違います

1年間滞在した場合の、自己負担のおおよその比較です。この表を見ていただくのが、いちばん早いと思います。

項目語学留学ワーキングホリデーオペア
渡航費・準備費約50〜80万円約50〜80万円約20〜30万円(往復航空券はホスト支給)
学費約150〜250万円約30〜100万円地域によって様々(年間最大500ドルの教育手当あり)
住居費・食費約150〜250万円約100〜180万円0円(個室・3食が無償)
現地収入なし(原則就労不可)約100〜200万円(仕事次第)約150〜180万円(週給が契約で保障)
1年の収支▲350〜580万円▲100〜150万円+100〜140万円

1年間海外に住んで、100万円以上手元に残して帰ってくる。これがオペアです。

ただし、学費については注意が必要です。教育手当は年間最大500ドルですが、学費は行く地域によって非常に差があります。500ドル以内で収まる地域もあれば、近隣の学校の学費がとても高い地域もあります。「学費はタダ」と思い込んでいると、話が違うということになりかねません。

なお、近くの学校が高すぎる場合や、受けたい授業の時間がどうしても合わない場合には、「ウィークエンドクラス」と呼ばれる、旅行を伴うコースで単位を取得するという方法をとる方もいるそうです。行き先の地域で学費がどのくらいかかるのかは、申し込む前にエージェンシーへ必ず確認してください。

※上の表の「1年の収支」は、学費が手当の範囲に収まった場合の目安です。学費が高い地域を選んだ場合は、その分だけ手元に残る額が減ります。

特に近年、欧米では家賃と物価の高騰が深刻です。ワーホリで「家賃が高すぎて住む場所がない」「仕事が見つからない」という話をよく聞きますが、オペアはその影響を一切受けません。渡航前の契約で週あたりのお小遣いが保障されているため、着いた初週から収入があります。

では、デメリットは何か

良いことばかりではありません。ここは正直に書きます。

  1. 仕事とプライベートの境目が曖昧。住み込みなので、休日でも自室を出れば子どもに「遊んで」とねだられます。完全にリラックスするのが難しいと感じる人もいます
  2. ホストファミリーとの相性リスク。掃除の仕方、しつけ方針、門限など家庭ごとのルールに合わせる必要があります。まれに「安価な家政婦」と誤解して契約外の労働を要求する家庭もあります(その場合はエージェントを通じてファミリーを変更できます)
  3. 精神的な責任が重い。アレルギー管理、外出時の安全確保、車の送迎。事故が許されない緊張感が続きます
  4. 勉強時間が限られる。子どものスケジュールに合わせるため、語学学校に通える時間帯が限定されます。日中みっちり学校に通うことはできません
  5. 年齢と資格の制限が厳格。アメリカは18〜26歳。保育経験200〜500時間と運転免許も必要です

まとめると——プライベートを最優先したい方や、頼まれると断れない方には向きません。逆に子どもが好きで、他人の家庭のルールや文化の違いを柔軟に受け入れられる方には、これ以上ないコストパフォーマンスの制度です。

ホストファミリーと暮らすということ

デメリットを書きましたが、「家族と暮らす」ことにしか得られないものもあります。

  • 24時間、生きた英語の環境。教科書にない日常会話、子ども向けの表現、家族間のジョーク。話さざるを得ない環境なので、上達が圧倒的に速いです
  • 本物の文化体験。クリスマス、ハロウィン、感謝祭を、観光客ではなく「家族の一員」として過ごせます
  • 初めての海外でも安心。体調を崩したときやトラブルのとき、頼れる大人がすぐそばにいます。ホームシックにもかかりにくい
  • 費用を気にせず体験ができる。家族旅行や外食に同行させてもらえることも多く、費用はファミリー持ちのケースが大半です
  • 一生の付き合いになる「第二の家族」。帰国後も連絡を取り合い、お互いの国を行き来する関係になることがあります

実は、日本人オペアの評判は非常に高いのです

これは知っておいてほしいことです。欧米のホストファミリーの間では、「日本人オペアを指名で探したい」という家庭も少なくありません。

  • 真面目さと責任感。子どもの安全管理、時間の厳守、約束を守る姿勢が大きな信頼を得ています
  • 丁寧な家事と整理整頓。子ども部屋の片付けやおもちゃの衛生管理を細やかに行う点が好評です
  • 礼儀正しさと穏やかさ。感情的にならず落ち着いて子どもに接する姿勢が「安心して任せられる」と支持されています
  • 日本文化を教えられる強み。和食、折り紙、アニメ、日本語。子どもに異文化体験をさせられる存在として人気です

ただし、課題として挙げられる点もあります。「YES/NOをはっきり言わない」ことです。海外では、嫌なことや助けが必要なことを言葉にしないと理解してもらえません。控えめすぎると「何を考えているか分からない」と受け取られます。

主張すべきところは言葉で伝える。ここさえ意識すれば、日本人はオペアとして極めて有利です。

なぜ日本ではあまり知られていないのか

これだけ良い制度なのに、日本での知名度は語学留学やワーキングホリデーに比べて圧倒的に低いのが現状です。「オペア」と言っても「オペラの勉強?」と聞き返されることも珍しくありません。

理由は3つあると言われています。

  1. 条件のハードル。保育経験、英語力、運転免許が必要で、ワーホリのように「誰でも手軽に」とはいきません
  2. 他人の家に住み込むことへの抵抗。プライベートを重視する日本の文化では、心理的なハードルを感じる人が一定数います
  3. エージェントが積極的に宣伝しにくい。参加者の費用負担が少ないぶん、高額な授業料や仲介手数料が得られる語学留学に比べて、大手がPRしにくいビジネス構造があります

3つ目は、なかなか根深い話だと思います。

逆に言えば、知名度が低いからこそ「人とは違うユニークな経験」として、就職活動などで差別化しやすいとも言えます。

興味を持ったら、どこに相談すればいいのか

オペアは、各国の政府やビザの規定に沿って運用される制度です。個人で直接ホストファミリーを探すのは、正直おすすめできません。トラブルが起きたときに、間に入ってくれる存在がいないからです。

日本にもオペアを専門に扱うエージェンシーがあります。「オペア 留学 エージェント」といった言葉で検索すると見つかりますので、次の4点を見て選んでください。

  • 渡航先の政府認定エージェンシーと提携しているか(アメリカなら国務省認定のプログラムかどうか)
  • 渡航後も日本語でサポートしてもらえるか。ホストファミリーとの行き違いは実際に起こります。そのとき相談できる相手がいるかどうかが決定的です
  • 費用の内訳が明瞭か。何にいくらかかるのかを、申し込み前にはっきり示してくれるところを選んでください
  • ファミリーの変更(リマッチ)に対応しているか。どうしても相性が合わなかったときの逃げ道があるかどうかです

説明会や個別相談を実施しているところが多いので、まずは年齢や保育経験の条件を満たせそうかを相談してみるのがいいと思います。

最後に|この制度を教えてくれた、昔の同僚のこと

私的な話になり恐縮ですが、最後に少しだけ書かせてください。

そもそも私が「オペア」という制度を知ったのは、昔の同僚がきっかけでした。

同じカーディーラーで働いていた女性です。英語が堪能な方で、会社を辞めたあとも、いろいろな場所で自分の力を試し続けていました。そしてやがて、結婚を機にアメリカへ渡ります。

異国での子育てです。周りに頼れる人もいない。そのときに彼女を助けてくれたのが、オペアという制度でした。

ホストファミリーとしてオペアを受け入れた経験から、彼女はこの制度の価値を知ります。そして同時に、「日本人がこの制度をほとんど知らない」ということにも気づきました。

金銭的な理由で、留学を諦めなくてもいいように。

その想いから、彼女は日本でオペアプログラムを広める活動を始めました。

彼女はオペアと日本人の気質の相性の良さにも、早くから気づいていたそうです。真面目で、丁寧で、責任感がある。だからこそ海外の家庭で評価される。この記事の中ほどで書いた「日本人オペアの評判が高い」という話は、彼女がずっと前から確信していたことでした。

そして、参加した人がホストファミリーと行き違いを起こしたときには、姉や母親のように親身になってサポートしていたと聞いています。

彼女は、もうこの世にいません。10年ほど前に、病で亡くなりました。

私にできることは、多くありません。それでも彼女が願っていたのは、「オペアプログラムという制度が、日本でもっと広く知られること」——ただ、それだけでした。

この記事を読んで、ひとりでも「こんな制度があるのか」と思ってくださる方がいれば。それが、いちばんの供養になるのだろうと思っています。

まとめ

こんな方に
おてつたび体力に不安がある、まず短期で試したい、地域の人と交流したいシニア
リゾートバイト体力に自信があり、まとまった収入を得たい。個室など環境にこだわりたい方
オペア18〜26歳(欧州は30歳前後まで)で、費用を抑えて海外に長期滞在したい方

私は今63歳で、定年後も同じ会社で再雇用として働いています。正直に言えば、おてつたびもリゾートバイトも、やってみたい気持ちはあります。

ただ、この記事を書きながら思ったのは、今の時代は本当に選択肢が増えたということです。

私が若い頃は、会社を辞めて別の生き方を試すというのは、それこそ人生を賭けた大勝負でした。今は1週間から試せる。合わなければ帰ってくればいい。これは本当に大きな違いです。

定年後は、思っているより長い。やってみたいことがあるなら、試してみる価値は十分にあると思います。

▶ 60歳〜65歳は本業で残業するより、自分の時間を使うほうが制度上ずっと有利です。その仕組みは再雇用後は5年間が大変な理由に書きました。
▶ 私が「もっと早くやっておけばよかった」と後悔していることは再雇用前にやっておけばよかった3つのことにまとめています。

この記事が参考になれば嬉しいです。

※本記事の制度や条件、金額は執筆時点のものです。各サービスの内容は変更されることがありますので、実際にお申し込みの際は必ず公式サイトで最新の情報をご確認ください。


この記事を書いた人:元カーディーラー営業マン(現・再雇用サラリーマン)35年以上、カーディーラーの営業マンとして数千人のお客様の車選びをサポート。3年前に定年退職し、現在は同じ会社の別部署で勤務中。現場で見てきたリアルな情報を発信しています。

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